孤独から自由になるリーダーシップ

ひとりぼっちになりがちな人のためのココロとカラダのつくり方

俺がやらなきゃ誰がやる思考

こんにちは!平林孝之です。


昨日、ダ・ヴィンチニュースで紹介していた本が面白そうだったので購入して早速読んだら、非常に読みやすい内容でもありましたが、1時間半で読み終わってしまいました。


この本なのですが↓↓↓

f:id:lifeart_comms:20171201011839p:image

 


どんな内容かというと、日本の某大手家電メーカーの同社PCのカスタマーサポートで、コンプライアンス違反でしかない暴力団への対応、犯罪に絡んだ案件への対応、各国VIPや取引先VIPとその愛人などの社内外にも情報を漏らせない「特殊対応」をしていた人の告白本。

告白本とはいえ暴露本ではなく、この会社名や登場人物などは特定できないように名前以外の部分も変更して登場させている。


私もかつてPCヘルプデスクをしていた人間として、この人の対応にはアタマが下がる想いで本を読んでいました。あり得ないようなモンスターカスタマーへの対応の丁寧さもさることながら、技術的にどうにもならなさそうなことも何とか解決してしまうその技術者としての力量にもアタマが下がります。

という尊敬の念を抱いたのと同時に、「こんなひどい対応を一介の社員に任せっきりなんてオカシイ」とも思うし、世の中には私の想像を遥かに超えるような、物事の理知を全くわきまえることのないモンスターカスタマーが存在していることも想像できるようになり、世の中の闇は自分の思っている以上に深いと感じるようになりました。


さらには、私もPCヘルプデスク経験者なので、非常に共感できる内容が多かったのですが、この本の中で作者はこうも言っています。

私は、特殊対応に従事しているとき、心の殻を突き破ろうとする「なぜ俺がこんな仕事を担当しないといけないのか?」という疑問に対して、いつも単純な理由を呪文のように唱えて、気持ちを抑えつけていました。

「誰かがやらなければならない仕事だから」

この答えになっていない答えで済ませてしまい、いつしか深く考えることを止めてしまったという後悔が、私にはあるのです。
 

 

これに近い考え方は、かつて私自身も有していたことがあります。


北京のIT企業で社内唯一の日本人として働いていた頃は、「日本人は自分ひとりということは、周囲の同僚にとって【俺=日本】だから恥ずかしくないようにやろう」とか、政治問題や領土問題などが沸騰しているときは「いつ村八分になってもおかしくないことを覚悟しておこう」とか「ひどいクレームが発生したときも、最終的には自分が処理するしかない」とか

「俺がやらなきゃ誰がやる」

といった強い気持ちを持って日々の業務を行なっていたことがあります。

さらに、この本の作者はこうも述べています。

しかし、私が特殊対応の業務に就き、さまざまな経験を乗り越えて、やがて退職し、いま思うのはー理不尽なことには声を上げるべきだ」「もうダメだ、死ぬすかないなんてことはない、逃げ出せばいいんだ」ということです。


私は当時の業務でここまで精神的に追いつめられたことはなかったものの、やはり自分の換えの日本人が全く見つからなかったし、換わりを務められる中国人スタッフもいませんでした。そのため、「自分が辞めてしまった後はどうするのだろう?」ということを考えてしまうとなかなか辞めることも出来ませんでしたが、あるとき

「それはいる人たちで何とかすることで、自分が考えるべきことじゃないか」

と思い直し、そこから程なく新しい仕事が見つかって転職をすることになりました。



このように、時には「自分がやらなきゃ誰がやる!」と思い込んで自分の士気を上げることも大事かもしれませんが、「自分がやらなくても大丈夫」「逃げても大丈夫」と背負い込みすぎる自分を解放することも同じくらい大事です。

 

私みたいな個人企業の経営者は、私がいなかったら会社そのものが成り立たないものの、サラリーマンの仕事の場合は殆どが誰かが換わりを務められますし、サラリーマンの仕事の素晴らしいところはそうした”誰にでも換わりが務められる“ことだと思います。

やれる人が自分ひとりしかいない、これほどキツイことって実はなかなかありません。私も上記のように「俺がやらなきゃ誰がやる」と意気に感じて頑張り続けていくのは正直厳しい。

連載10年以上の漫画家とか、ずっと休まず笑っていいともに出演を続けていたタモリさんとか、かなりキツイと思いませんか?自分で想像してみるとまず続けられないことがわかりますよね。

ですからあんまり自分で抱え込まずに、どんどんリリースしていきましょう。手放して人に預けるようにしていきましょう。例え仕事を預けた人が30%程度くらいの出来しか再現できていなかったとしても、その任せるという行為によって任された人が育っていきます。

そのため、一通り手放し終わった頃に、新しい展開が生まれているはずです。

  

メルマガ「孤独を超えるリーダーシップ

(自己認識・異文化交流・語学)」の読者登録はこちら

 

※お問い合わせ

具体的に質問してみたいこと、現在のお悩み事など、どう解決したら良いのかわからないという方はお気軽に上の「お問い合わせ」からご質問ください。頂いたご質問に対してブログ上の記事を持って回答とさせていただきます。(お名前はもちろん匿名で出します)